本園舎は築４０年を経過し若干年季が入っていますが、古めかしい分、懐かしさも感じさせます。新園舎はモダンですが本園舎同様、木造平屋建てなので安心感を与えてくれます。そしてどちらについても床、天井、テラスには木を十分に使っているので園舎には「ぬくもり」があります。しかし、建物も人が使ってこそ。なんといってもここにいる先生たちは子ども達が大好きで、子ども達と関わることを喜びとしています。若い先生たちの清々しいぬくもり、そしておばさん先生たちの包み込むぬくもり、男性職員のチョッとしつこいぬくもりがここには溢れています。絵本の部屋には薪ストーブもあってこちらも本当に暖かい。

 「躓くことを恐れて歩かない」という人生は考えられません。人生は山あり、谷あり。そして園生活もそれぞれの家庭で育った子ども達が集った小さな社会ですから、色々な出来事に出合います。ケンカやけがは勿論。自分の思いが伝わらない。相手の気持ちが理解できない。こんな場面に出くわすでしょう。でも、これを乗り越えないと前には進めません。子ども達が自分の力で、あるいは先生の援助を受けて目の前の壁にチャレンジしていくことを期待しています。そして、園庭にあるアスレチック遊具、園舎廊下のボルダリング（雲梯）なども子ども達のチャレンジ精神を刺激し、冒険心をくすぐるように少し高めに設定してあります。

 矢島幼稚園の三大行事、運動会、発表会、音楽会。ここに向けて子どもと先生が一丸なって練習に取り組んできた様々な演技を披露します。グラウンド、ホールに詰めかけたたくさんのお客さんを前にすると、当然ながら緊張感でドキドキすることもあるでしょう。でも大丈夫。仲間と力を合わせて頑張ってきたから自信をもって自分の力を発揮しよう。君たちは「本番に強い！」。失敗だって、その次の成功に繋がっているはず。そう、「ドキドキ」の先には絶対に「キラキラ」が待っています。

食育などと構えるのはうちらしくありません。仲間や先生と一緒においしいものをみんなで食べる。自分で作ったり、お母さんに作ってもらったり、季節感も味わえるように一年を通して盛沢山です。クッキー、スイカ割り、かき氷、流しそうめん、おにぎり、焼き芋、すいとん、餅つき、パンPARTYなどなど。素材や産地にもこだわり、安心・安全を心掛けて仕入れています。「花よりだんご。」おいしものを食べることは笑顔のエネルギーになります。